「博多ブイアベース」
ご存じブイアベースは、世界3大スープ
の一つ、南仏マルセイユが有名な料理
です。
5年ほど前、マルセイユのミシュラン
シェフ「リオネル・レビー」のプロモー
ションをした時に彼から、「マルセイユ
ブイアベース憲章」に則ったブイアベ
ースの作り方を直伝されました。
それは、私がそれまで食べたことが
無かったスタイル。
普通は魚のガラを使って、だしをとっ
て行くのですが、マルセイユのトラデ
ィショナルは雑魚を内臓もウロコも
付けたまま、煮てミキサーにかける
と言う、カルチャーショック、を受ける
ほどのスープでした。
その濃厚な味わいはまるで、
「海の豚骨スープ」と呼べる物。
スタイルの好みはあるでしょうが、
日本ではなかなか体験出来ない
そのスープ・ド・ポワソンはそれ
以来、私の大切なレシピとなり
ました。
その後「ブイアベース憲章に
則ったブイアベース」として、
売っていました。
それには決まりがあり、「具材
は魚とポテトだけ」、海老や貝
は入りません。
シンプル!そしてうまい!
ただその後、疑問が沸いてきま
した。マルセイユの憲章は事細
かに素材を指定しています、
と言う事はスープを作る雑魚も
地中海から持ってこないと、憲章に
則ったとは言えないのではない
か?と。
それから私は「博多ブイアベース」
と呼ぶようにしました、
博多、玄海の幸100%の味。
そして、福岡にはがめ繰り込んで
作る「がめ煮」や、長崎に行けば、
何でも入った「ちゃんぽん」、と
九州は色々な具材を炊き合わせ
る文化がある、ならば、地元の
野菜も入れて作ればもっと美味
しいだろう?と野菜も入れて。
技法はもちろん、本場「マルセイユ
ブイアベース憲章」の作り方、
そこに博多の素材を色々合わせる
事によって、私の中で博多ブイア
ベースは「新フレンチ郷土料理」
と言う位置づけなのです。
<リオネル・レビー>↓
http://www.vsd.fr/loisirs/recette-la-veritable-bouillabaisse-traditionnelle-de-lionel-levy-20836#.WQL0n3T9yRc.facebook